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言葉飾り


 

手元に残っている限りの一文詩もしくは一行小説。

たまに増えたり減ったりします。

 


 

 

 

一日二十三錠ノ薬ヲ飲ミ アラユルコトヲ 恨ミツラミノ根源ト成シ

きみがみえない穴に落ちたから わたしはこの世界で独りぼっち

きみの ほねが おれるおと ききたい

よりどころにしていたものを失うのは とても絶望しますね

きっとあなたは気付かない それもいい それでいい

とても あたたかいね。あなたのはらわた

そんな嘘をつく時だけは やさしいのですね

あこがれと 思い出を かぞえ上げて

ネエ コッチハ トテモ 楽シイヨ オイデヨ オイデヨ

ため息にサイダーを混ぜたような 言葉の群れ

今 あなたのあたまのなかにいるの

いつでも きみ を みてるよ いつでも いつまでも

夢の続きは何もない

いるものといらないもの どっち?

 

ヘルメス・トリスメギストスとあそぼう

 

罰(丸) 紙 草 雪 ついでにおまえ

 

いろんなものが いろいろない

 

葦の野原の真ん中で 乾いたガイコツの うたう 唄

 

夢を見るにはひどすぎる 絶望するには早すぎる

 

ハロー アンド マダンテ

 

君はどんな顔をしても美しいと思っていたけど、案外 君の死に顔は美しくない

 

「夜は長いけれど、明けるのも目覚めるのもあっという間」

 

明けない夜とやまない雨

 

寂しくなった部屋の中には まだ君が落ちている

わたくしのゆびはおくちにあいませんか

 

気がつけば、いつの間にか、僕がいなくなっていた

僕の部屋の壁には、五年前からあなたがいる

 

とても尊敬している人が無職だと知った時の、胸のゾワメキに比べたら

ありがとう さようなら 死にます

 

異形の牛の乳を飲みはらからの死肉を食んでおひなる鶸鳥は毒と薬とを検分すると古人のいふなり

 

きれいな薔薇にとげがあるなら そのとげ削ぐのもまた一興

 

真夜中 口にカミソリくわえ 水鏡に己を映す、今年で三十二歳の兄

 

もいだばかりの水蜜桃を、めくらむすめの死骸にあげる

 

真夜中ふいに淋しくなって 冷蔵庫の戸を開けてみれば 腐ったあなたと目が合った

 

しずかな林のその中で 月の光のその下で 楽しそうに羽虫とたわむる 腐って死んだ赤子のまぼろし

 

宵宮の急くような喧騒のさなか、石段に腰掛けたわたくしに狐面の少年が 語って聞かせた話をひとつ

 


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